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ギリシャ・アテネ消防局編
国際消防情報協会 企画調査員 神谷 早苗

歴史・習慣について

ヨーロッパの南部、エメラルドグリーンの地中海に面し、数多くの神話の母であるギリシャは、火消しの神フローレンス(2300年前、戦争によって放火された村々へ、人々を集めて消火にあたり、また神殿での儀式に使われる火に対するすべての権利を任されていた。)、医学の神アイスキュラオピス(ペロポネソスの東海岸の端、エピダプロスに祭ってある。)を生み、ヨーロッパ医療界の父イポクラテスの出身地でもある。そして、地理学、歴史、芸術、建築および詩が総合された国である。

人々は、人間関係は決して複雑なものではないと考えており、非常に親しみやすく、活気があり、人生を楽しむことに非常に優れた才能がある。彼らの価値観は、先史時代と変わっていないと言える。それは、友人に対する忠実、歓待を大切にすること、美の崇拝、運命の無慈悲に対する異質の感覚等である。

多くのギリシャ人は非常に詮索好きで、北欧の人々は、これを無遠慮と誤解することがあるが、これはただ単に自分のまわりの世界に対する関心を表しているにすぎない。

もうひとつの彼らの特徴は時間に対する感覚である。彼らの生活のリズムは、完全に地中海的で、すべてが善意で約束され、もし実現しなくても心配する必要はなく、「まだ、明日がある。」と言ってもめごともなく解決する。即興的な雰囲気は不愉快なものでもあるが、また同時に魅力的でもある。

シエスタについて

ここで、『シエスタ』というヨーロッパの中部スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャおよびラテン・アメリカの国々にある習慣について説明したいと思う。一般に午睡と訳され、働くのが嫌いな人々と思われがちだが、そうではなく、ただ単に、5月初旬〜10月下旬の日中は摂氏34〜43度ととても暑く、働くのは効率的ではないのと、昼食後すぐに働くのは精神的にも肉体的にもよくないと言う理由。

彼らの日常は、平日は朝7時から11時、11時から15時(場所によっては12時から16時)までは休息し、体調と仕事に必要なエナジーを補充し15時から17時(16時から18時)まで働く6時間労働がもっともポピュラーである。このシステムはもともと、1645〜1655年スペイン政府が奴隷に義務ずけた労働制度であるセクスタ(スペイン語で6時間という意味)がなまりシエスタになったと言われる。

消防事情について

消防署の交代も朝7時と早く、4シフト制で、たとえば、7時から14時まで1当務、2当務目は22時から7時まで、3当務目は14時から22時まで、4当務目が休みという週40時間労働。年間40日の有給休暇がある。職員の間でもっとも盛んなスポーツはもちろんマラソン、つぎにトライアスロン、スパタスロン(300kmマラソン)、バスケットボールといった順である。野球はほとんどの人がルールも知らない。

96の大小の消防署で組織され職員の平均月収は日本円で6万円、もちろん物価が安いため十分生活できるが、海外旅行等は困難と言える。

主な出動理由は、交通事故と山林火災が全出動件数の40%以上を占める。また、現在消防局が頭を抱えているのがテロ対策。1981年から、7年半続いたパパンドレウ左翼政権が89年の6月総選挙で敗北、94年4月ミツオタキス保守政権が成立し、左右対立が激しく、不安定政権に対する民衆デモが毎日と言っていいほどアテネ市内のどこかで行われ、消防局では、デモ専用の車両全体を防護フェンスで覆った放水車が、朝から晩まで活躍している。

観光

はっきり言って、アテネ市内の観光は、1日あれば十分である。アクアポリスのパルテノン神殿、近衛兵の交代儀式、歴史博物館、プラカの市場を見て回れば、1日は終わる。ただ、市内は光化学スモッグがひどく、30分も歩けば、喉が痛くなり、頭痛がしてくるため、近くの島(アジェナ島が便利)に宿泊し、ここをベースとして定期船を使って観光するのがベストだと思う(1泊1200円から高くて6000円ととにかく安い。)。季節は4月から5月一杯が一番最高の時期と言える。

6月から9月一杯にかけては他ヨーロッパの国々から約1000万人(ギリシャの人口1006万人。1991年統計。)の旅行客が押し寄せるため、絶対と言っていいほどこの時期は避けた方がよい。

 島々を除く名所としては、アテネ市内から東南へ約67kmのスニオン岬にポセイドンの神殿があり、昔、船乗り達は、この海の神に生け贄を捧げ、航海の無事を祈った場所である。また、ペロポネソス西部にあるオリンピアは、おだやかな松並木の続くアルフェオス川の谷間にある。B.C.776年最初のオリンピック大会が催されたのはここであり、近代オリンピック大会が開かれるごとに聖火が灯されるのもここである。

ギリシャはどちらの方向に向かってエーゲ海を渡っても、必ず水平線上に島が見えてくる。大きく分けて約18の島々それぞれに数千年昔からの変わらぬ停滞した時間、ギリシャ聖教の白い教会、石畳の道を行くロバ、古代の町や神殿、中世の城、ビザンチンの修道院を見ることができ、過去の豊かさを感じさせてくれる。

陽気な旅を望む人にはミコノス島やハイドラ島のような賑やかな島、自然の中に入って他の世界を忘れてしまいたい人にはロス島のような孤立した平和な島があり、歴史のタイムトンネルにふれてみたい人にはギリシャ伝統の源、またヨーロッパ文明の源でもある東南のクレタ島がある。

おわりに

ギリシャは、変わった経験、新しい体験にあふれている世界で、自ら探検し、潜り込み、吸収し、そして自分自身をとけ込ませることを恐れない、好奇心の強い消防士達に似た国とも言える。セロファンできれいに包まれた人生を望む人にとっては、無意味な国である。荘厳な過去の静けさに支えられた、現在の活気ある息吹をもつ、この時間、空間、光、色の絡み合った世界で思索する人は、求め続けていた自分のイメージを見出すことができるであろう。