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ホノルル市消防局編
国際消防情報協会 企画調査員 神谷 早苗

はじめに

どこまでも続くサンゴ礁、どんなにストレスを溜めている人でも見れば落ちつく青い海、そんな太平洋の真ん中に浮かぶハワイ諸島の経済拠点、オアフ島にホノルル市消防局はある。「うらやましいネエ〜、こんな良い環境で仕事が出来るなんて、、、。」とここの消防職員は世界で一番恵まれている環境で仕事をし、生活を送っていると各国の消防士達から憧れの溜息が出ている。

さて、その環境のいいハワイ州で最近話題になっているのが、“ゲイの合法的な結婚”の行き先である。昨年秋だったと思うが、同性の合法的な結婚が州法律第一審議会で可決され、アメリカ全土のホモやレズのゲイカップルから注目を集めている。全米でゲイのカップルはおよそ75万組というから、社会的にも徐々に認められているらしいが、キリスト教の信者が多いアメリカでは、ハワイ州の市議会に「可決させてはならんぞ」と厳しい視線を送っている。そして、同性同士の結婚合法化について多種の思想団体、宗教団体、人権擁護団体からさまざまな意見を浴びている。各方面の意見を総体的にまとめると一番多いのが、「同性同士で結婚した場合、種の保存の基本的な秩序が乱れ、先祖が築いてきたルーツ(家系)にも傷が付く」ということである。しかし、この意見は離婚率75パーセントのアメリカ社会では結婚3回目、4回目なんて普通であり、もうすでに家系図なんてむちゃくちゃな人が既にたくさんいるので説得力がない。

わたしの友人のなかには結婚5回目で、それぞれの別れた奥さんに子供がおり、今の奥さんとももうすぐ離婚を考えている飽きっぽい人もいる。ここで、ちょっと離婚について興味がある方が多いと思うので、ゲイの話題は後回しにして離婚癖についての悩みを紹介する。

私の友人と悩みと、それに対する私の注釈をまとめてみると、

1、女性と暮らすのは楽しいが、4年以上経つとどうしても共同生活が嫌になる。我慢ができなくなる。(これは、エレン・E・フィッシャー女史の「愛はなぜ終わるのか?」と言う本を読んで頂ければ動物心理学、動物生態学を背景に証明してあるのでとてもおもしろい。男性の60%は、種をまいてつぼみを確認すると次の花に移る習性があるらしい。いわゆる“花咲かじいさん”または“たんぽぽ野郎”である。)

2、家庭がありながら、不倫の相手を作るためにハンティングを始める。(人間の雄としては珍しくない行動だと思う。ただ、一夜を共にした後が問題だ。)

3、もし度が過ぎて、新しい彼女との生活を初めてしまうと、妻と別れることになり、自分の財産などの所有物が無くなっていき、孤独感、むなしさを感じる。わかっているけど何度も繰り返してしまう。(日本ではXXは死ななきゃ治らないと言う言葉があるが、アメリカでは何というのだろう?忍者ハットリ君みたいに、分身の術が出来たらどんなにいいだろう。)

4、社会からはもちろん、両親や親類から信用を失っていく。(結婚2回目までは祝福してくれるが、3回目になるといい加減にしろという感じである。男性の親類のほとんどは、うらやましい気持ちを持っているが、妻の手前があるため思っては居ても口には出さない。)

5、ストレスから労働意欲がなくなる。(新しい夫婦生活のため、最初の頃はつい睡眠不足になるようだ。もちろん、離婚原因についての反省感、罪悪感もあり、勤めていた会社をやめる羽目になったりする。)

6、経済的に苦しくなり、借金、極端な場合犯罪などを考えるようになる。(そう簡単に新しい仕事は見つからない。しかし、食っていくためには金が必要。でも、プライドは捨てきれない。)などなどかなり深刻なものだ。

友人の話を聞いてつくづく感じることは“我慢”“忍耐”などがいかに大切かという事がわかる。しかし、日常生活において、食事の内容や経済的な面はある程度、我慢はできるが、男性にとって性欲的な我慢を強いられることは非常に辛いことである。世界一の男性天国と呼ばれている日本では、プロの女性に性欲の処理をしてもらう場所が至るところにたくさんあるが、アメリカではネバダ州だけが売春合法であり、その他にはそれらしき施設というか場所はあるにはあるが、違法なため、あまり表には出ていない。アメリカの場合、電話帳で“Escort Service(エスコートサービス。出張売春サービスのこと)”を職業別電話帳で調べると、その数によって、その地域の男性天国度を比較することが出来る。男性天国度が低いところほど、男性の浮気が素人の女性との関係を求めるため、いずれは離婚へとつながっていく可能性が高いらしい。

もうひとつ、最近になって多く離婚の原因として考えられているのが、何らかに対する“依存症”であるらしい。簡単に説明すると、人間のこころには“心の拠り所”といって、何かと一緒にいることや何か自分の好きなものに、いろいろな形で関係を持つことによって、心の満足を得てそれで安定を保っている。しかし、これが度を越えるとマニアックやストーカーのように極端な行動をとってしまう。そして、自分の“心の拠り所”が見つからない場合、そのストレスから自己破壊行動を起こすことになる。その行き先となるのが結婚して家庭を持つ人にとっては“現実からの逃避”となり多くの場合が家庭崩壊となり、離婚につながってしまう。では、どうしたらこれを防げるか、予防法としては、高倉健さんのコマーシャルで流行った“シンプル・ライフ”の継続である。要するに自分の出来る範囲内で生活することである。おわかりのように、これが簡単のようでなかなか難しい。特にマスコミやコマーシャルからの“あれ買え、これ買えと、マシンガンのように、様々な方法で国民を襲う暴力的な誘惑”に負けて、ただのプラスティックであるクレジットカードを、打ち出の小槌のごとく次から次に使う人は買い物依存症に簡単にかかる。

クレジットカードを使い始めると、“無い金は使わない”“必要なモノと欲しいモノの区別を付けよ”など誰でもわかっている金のルールが守れずに、各企業のセールスを目的とする、マインドコントロールに巻き込まれ、多くの自己破産者を生むことになる。

このように今の混乱した社会の中では、国民の思考レベルを数段超えたところで、企業が金を生むためのマインドコントロールをしている。気をつけなくてはならない。国民総生産のレベルは非常に高いのに、なぜ、国民に金が回ってこないのか?それは、企業と政治家によって金脈を完全にコントロールされ、国民の財布には金が入ってこないシステムになっているからだ。どこの国でもそうだが、まともなことをしていても金は作れない。多くの人が正義感を求めるが、最終的には金持ちに対する憧れを持つようになる。ちょっと現実的になりすぎたが、こういった社会生活において、よりレベルの高い生活をあたかも当たり前のように作り上げ、購買意欲を湧かせる企業の広告活動も離婚原因のひとつの要素として十分考えることが出来る。

そういうわけで、いつものとおりつい横道に熱が入ってしまったが、ゲイの話題に戻ろう。みなさんはゲイをどのように把握しているだろうか?まだまだゲイ人口が少ない日本では、オカマいわゆるニューハーフをゲイと称している人が多いが、彼らのように女装をしている人々は、アメリカではトランスバスタイズと呼ばれている。ゲイと呼ばれる人たちは、男同士または女同士のカップルである同性愛のタイプと、両性愛といって男と女のどちらでも愛せる両刀使いのタイプがある。ちなみに両性愛の人を通常バイセクシャルとも呼んでいる。

とにかくゲイの増加傾向は年々上昇しており、最近ではゲイビレッジといって、ゲイの人たちが集団で生活する村が続々と出来ており、なぜかその目印にはレインボーフラッグという七色の縞模様の旗がたなびいている。驚くことにアメリカの「地球の歩き方」のような旅行雑誌には、ゲイ専用のレストランやクラブ、バーを初め、ホテルから教会まであらゆる情報が載っている。さらにゲイであることの証明書を発行する機関まで紹介してあり、全世界規模のゲイネットワークがあるそうである。

アメリカの各地にそんなこんなでちょっとややこしいゲイの問題は、昨年クリントン大統領が米国軍人の採用面接の際、「自分はゲイだ」と証言した者は、軍隊に採用しないと発表したため、ちょっとした社会問題になった。これを発端に警察官や消防職員採用の面接にも、ゲイであるか無いかの申告を受験者に義務づける自治体も増加している。これらに対して、人権無視だと言って訴訟を起こしているゲイの団体も多いが、大変難しい問題である。まさか日本の消防署でゲイ問題を真剣に悩む日は来ないと思うが、何が起こるかわからない昨今、心の片隅に考えておく必要があるかも、、、。

消防事情

オアフ島の主な災害は、水難事故と交通事故である。水難事故は御存知の通り、ワイキキビーチやノースショアなどのサーフスポットでのサーファーや水泳客の水難事故であるが、ワイキキビーチでは、ライフガードが居なくなった6時以降の時間帯での泥酔客の夜間水泳による事故が多い。おもしろいのは、助けてみるとパンツを履いていないことが多いらしく、酔った勢いで開放感を味わいたいがために実行したはいいが、溺れてしまう人が多いらしい。中にはカップルで裸のまま溺れる人もいるとか、

ノースショアでは、10m近くの高波に飲み込まれて溺れるサーファーが多い。サーフィンをする方なら御存知だろうが、ゆっくり波が崩れていくスプリングウェーブならば問題ないが、突然崩れ落ちるダンクウェーブに巻き込まれると、ものすごい水の重さで海の中に叩きつけられ、そのまま気絶して溺れることがある。また、崩れた波が空気の泡状になっているため、手をかいても全然水をつかめずに息が出来ずに溺れてしまうことも多い。

もし、ダンクウェーブに巻かれたときには落ちついて、くるぶしにつけているパワーコードでサーフボードを引き寄せて掴まるか、海の底を思いきり蹴って海面へ浮上するかで脱出することが出来る。

ハワイでは、このように水難事故が多いため、消防職員は全員泳げなければならない。もちろん、採用試験の項目に水泳があり、400mを8分以内で泳げなければパスしない。採用試験と言えば2年前、私もハワイの消防職員の試験を受けたが、筆記試験がおもしろく、80%以上が2桁から6桁までの加減乗除の計算問題で、そろばんをやっていれば良かったと後悔させられるほどその量は多かった。

それから、記憶力に関する問題で、一枚の火災現場の絵を1分間だけ見せられて、その後に要救助者は何人いたでしょう?とか、窓はいくつありましたか?床屋さんの隣は何屋さんでしたか?など単純であるが思い出せないようなマジカル頭脳パワー的な問題も5題ぐらい出た。

一番難しかったのは無線の聞き取りテストで、3分ぐらいの無線交信内容を聞かされたのち、指揮者の名前は誰だったしょう?41小隊はホースを全部で何本伸ばしたでしょう?現場到着時間は何時何分だったでしょう?など簡単ではあるけど、なかなか思い出せなくて、悔しさをどこにぶつけようもない苦しさを受けた思い出がある。でも機会があれば、また受験してみたい。

ライフガード(水難救助員)について

日本でも神奈川県や千葉、福岡のビーチで活躍しているが、ハワイのライフガードは、世界的にも技術レベルが高い。しかし今、大きな悩みを抱えているのが組織運営費の問題である。すでにカリフォルニア州、ワシントン州ではライフガード組織が消防組織の中に吸収された。

今、世界のどのライフガード組織も同じ悩みを持っているのではないかと思うが、とにかく、公的な予算の削減を主な理由に、そのほかの事業収入をあげる事が困難であるため、組織の運営が危うくなっているのである。

日本の場合は、ライフセーバーのライセンスを取得させる講習会活動、トライアスロン等のイベントの警備、ライフセービング競技会、CPRの有料講習、スポンサー料などで収入を得ている。しかし、このなかで大学生を中心とした事業活動は、彼らがある時期を過ぎて社会人となると、ライフセービング活動は仕事や家庭に追われて継続が困難になるため同じメンバーでは長続きしない。大学生なのでそんなにお金もない。また、ライフセーバーの資格が、社会での就職活動に役立つことがないことも彼らは知っている。もちろん、そのような状況でも、次の世代へとつながっていくのだが、ところてん押しのように活動人員が入れ替わるだけで、組織の規模自体はそう簡単には拡大しない。日本の場合、四季があるために、夏以外はシーズンオフとなり活動期間も実質短い。その期間を利用して団体発行のライフセーバーのライセンス取得費用で稼いでいるが、シーズンオフ時の事業収入に較べ、組織運営費の方が高く付いてしまう事が多い。

ハワイの場合は、常夏のため、シーズンオフはないが、特にこれといったイベント収益事業をしていないのと、何と言っても器材の使用頻度の多さに、現在所有している機械器具の修理費、保険などの維持費に、予算のほとんどを費やしている。

2〜3年後には消防組織の中に組み込まれるのではという噂もある。別に吸収されても悪いと言うことはない。また、サービスの低下につながることもない。しかし、今まであった社会の一部のシステムの歴史が変わってしまうことは確かである。21世紀に向けていろいろな社会に存在するシステムが整理され、本当に社会に必要なものだけが生き残っていくと思われるが、それぞれの組織で活躍してきた人々の生き甲斐が無くなるのは寂しいことである。

おわりに

今、世の中のそれぞれにおけるシステムの変化は急速なスピードで入れ替わり、どこに本当の答えがあるのかわからなくなっている。ハワイのようにポリネシアの文化によって栄えた国もアメリカという合理的主義の怪物に飲み込まれ、文化の継承をビジネス化しなければ継続できなくなっており、完全に市全体がリゾートビジネスで凌いでいくしかない状況にある。

しかし、ハワイの気候おかげで、どんな状況でも人々が明るく生活できるような環境をお互いが創り出している。そのような人々が住む社会を守る消防士達も陽気で明るい。もちろん、いろんな不満はあるが、この気候の中で生活すると、ついつい何でも許して上げたくなるような気分になる。

みなさんの中でハワイにご旅行の計画がある方はお気軽に是非ご連絡いただきたい。隅から隅までいろいろな穴場を御紹介できるし、予算も節約できると思う。それでは、マハロ アンド アロハ アフイホ アカコ(ハワイ語でどうもありがとうございました、またお逢いしましょうと言う意味)。