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海の向こうの消防事情 オランダ編
国際消防情報協会 企画調査員 神谷 早苗

歴史・習慣

江戸時代、ヨーロッパの文化を、貿易を通じて日本に紹介し、日本の近代化に大きく貢献した国オランダは、わが国が初めて海外情報を本格的に分析し、当時の日本人に衝撃的なレボリューション(文明開化)を与えた。

その時代の日本人は、新しいファッションを着ている人を見ると、「ヨッ!オランダ流ですね。」「さすが、西洋流は違いますね。」とはやし立て、新しい考え方を紹介するときには、必ず「西洋では、、、」と人々の関心を引くために、言葉のはじめに用いた。

その後200年たった日本では、「欧米諸国では、、」といった、一体どこの国のことを言っているのかわからない曖昧な言葉が流行し、今まで使っていた“外国では”という言葉を“欧米諸国”と言う単語に置き換えて、聞こえを良くしている。

ここで、よく考えなければならないのは、その言葉から始まる文章には“理論的な分析”がなされていないことが多く、内容的にも読者の興味を引くための道具にはなるが、説明にはならないということである。確かに、“外国”から“欧米諸国”に国を絞ったまではよいが、以然、どの国の何について説明し、どう比較しているのかが全くわからない。それでも未だに人々はその初頭の句に好奇心を傾けているが、、。(いつも、“欧米諸国では”で始まる文章に嫌悪感を感じているため、つい力が入ってしまった!!)

話をオランダに戻して、、、。現在のオランダはどうかというと、貿易を通じて他国の文化を吸収したまでは良かったが、それと同時に人々までが移り住むようになり、その人たちに都合の良い莫大な福祉文化を構築してしまった。

その当時、多くの人々が“なんて、私たちは優しい国民なんでしょう!!”とマザー・テレサ気取りで移民の補助をしていたが、その後、国の経済が傾いても、甘い蜜を吸いにやって来る蜜蜂移民達が後を絶たず、すでに移民済みの蜜蜂共同体は、おかまいなしに、都合の良い人権と平等を叫び続け、花が枯れてしまうまで密を吸うつもりでいる。こうした移民ピープルが、今ではアムステルダムにマルチ・カルチャー(多重文化)を構築し、昔から住むまともな納税者の頭を悩ましている。というのは、所得税をはじめとする一般的な納税率が一労働者あたり平均43%に達してしまい、労働者と非労働者(生活保護受給者)の所得額がほとんど変わらなくなってしまった。

わかりやすく言うと国籍を持たず、仕事がなくても、区役所に行って簡単な手続きを済ませれば、その日の内に約6万円が支給される。オランダ国民人口約1650万人のうち失業者(非労働者)は13%以上であり、さらに、生活保護受給の移民を足すと約200万人の面倒を見なくてはならない。その金はどこから来るかというと御承知の通り、労働者からの税金である。

日本では、もう何年も前から、“国際的”“国際化”“国際社会”などといった言葉を使っているが、“国際化”して一体何の得があるのか、日本にとって、どの分野で、どれだけの利益があるか、どの方向に作用させていくのか簡潔に分析した上で行われているのか?を改めて考え直す必要があるのではないかと思う。

特に移民の制限については、厳しく考えていかなければ、取り返しの付かないことになる。これは、差別ではなく、国を維持していくためのシステムとしてのルール(線引き)である。現在、オランダに限らず、特に先進国の大都市には絶対と言っていいほど、発展途上国からの人々が集まり、そこで小さな共同体を作っている。日本が発展途上国だったころも、多くの日本人が、その当時の先進国に豊かな暮らしを夢見て旅だち、行き先で共同体を作っていったように、、、。

ところが、自分の国に比べて経済が発展しているからといって、人生そんなに簡単に仕事が見つかり、事が上手いように進展するわけではなく、結局、移動先で同じ問題にぶち当たる。自分の今のまわりの居住環境が嫌だからと言って、その場を逃げ出し、世界中どこに行っても、人間が住んでいる限り、また、その人の性格が変わらない限り、周りから変わってくることは絶対にない。

残念なことに、人の性格もマインドコントロールするか、精神分裂病でもならない限り、変わることは希である。さらに、それに気付かない多くの人々が同じ過ちを繰り返し、深い泥沼にはまっていく。そして、群を成し、悪い環境を作っていく。これは、今に始まったことではなく、中国創世記、ギリシャ神話などの古典的な物語を読んでもわかるように、歴史的に人々が繰り返している遺伝子的現象である。

どんなに偉く、有名な宗教家や大学教授、精神論者が聞こえの良い、また、壮大な考えを説いたところで根本的には“三つ子の魂百まで”と諺にあるとおり、人の性格は変わらない。悲しい性ではある。

アムステルダムに行かれた方は御存知だと思うが、今や世界で有数の麻薬汚染地帯であり、売春地帯である。移民族の第2ジェネレーション(世代)の約30%の若者は、何とか金を稼ごうとチャイニーズマフィアと手を組み、レッド・シグナル・ゾーン(赤線地帯)を作っている。そこには、約1000人を越える多国籍売春婦たちが、電話ボックスをいくつも並列に並べたようなウィンドウショッピング的スタイルの入り口で、下着姿で立っており、ガラス越しに微笑みを浮かべ、悩ましく客を誘惑する。

客は自由に彼女たちを選ぶことができ、気に入った女がいるとガラスをノックし、遊ぶ値段を交渉する。彼女らは小学校を卒業するとすぐに手ほどきを受け、13歳から客を取り始める。また、麻薬も合法であるため、7歳くらいからマリファナを吸い始める子供も多い。喫茶店に行くと、平均7種類の麻薬のメニューがあり、注文すると小皿の上にパチンコ玉くらいの大きさに丸められた茶黒色のマリファナ類の麻薬が出てくる。これをタバコに細かくちぎって混ぜて吸う者、そのままチューインガムのように噛む者など、遊び方は様々である。

アムステルダムには、ヨーロッパ中の性欲漢や麻薬常習者、他国から来る船乗りが集まり、売春婦を買い、麻薬を国に持ち帰っている。また、大陸鉄道を使えば何の検査もないので、鉄道で往復が可能な国は、どこでも簡単に持ち帰ることが出来る。このような環境の中での消防活動は非常に神経を使う。特に救急活動では隊員自らの安全が危ぶまれることが多い。火災消火活動では、消防車の盗難、装備の盗難などに神経を配る必要がある。

私が出動した火災も繁華街の河川敷にある売春宿(長屋)で不動産屋と借り主の賃貸料の延滞をめぐってのトラブルで、借り主が立ち退きの催促の腹いせに建物に放火してしまった。火は30分程度で治まったが、売春婦1人がやけど、2人が一酸化中毒で病院へ運ばれた。救急事案は薬物中毒者、アルコール中毒者がほとんどで、観光客の旅の恥はかき捨て的行動による不祥事案も多い。もちろん、この地帯(アムステルダム鉄道駅正面の街区)を除けば、普通の日本の平均的な都市と変わらない環境である。

南オランダの田舎に行くと、赤や黄色、ピンクのカラフルなチューリップがそよ風に吹かれながら、華麗なダンスを見せてくれる。

オランダはベルギーとならび平面的な地形で、場所によっては4〜5kmの町が水平線上に見えたりする。昔のオランダ人は、この地域の特性を生かして、有名な風車(北オランダに多い)を発明した。風車はその昔、製粉や揚水などに使われたが、蒸気機関の実用化で廃れてしまった。ところが、最近、無公害の自然エネルギー有効利用のひとつとして、見直され、風力発電の原動機として用いられたり、潅漑などに利用されている。

公害といえば、北ヨーロッパは、フランスからベルギー、オランダ、北ドイツを通り、ポーランドまで運河が続き、運搬船での貿易に役立っているが、一番低地にあるオランダは、国土の4分の1が海面下にあるため、フランスから流れてくる工場排水による河川公害に悩まされている。北フランスのセーヌ川の支流が、ベルギーのマース川運河、ルール川運河を通り、ライン川に至るのだが、北フランスが河川環境保護に対して、協力的でないため、北ベルギーおよび北オランダは運河が黒に近い茶色になってしまったらしいが、直接の原因かどうかは、ちょっと考えられなかった。というのは、フランス、ドイツ以外のヨーロッパのどこの酒場に言っても聞かれるジョークが、フランス人とドイツ人の悪口である。なにか都合の悪いことや自分たちの失敗があると、とにかくフランス人が最初に槍玉にあがり、ドイツ人が次にジョークの対象となる。これが結構当たっていて、聞いていると本当におもしろい。フランスではジョークの生け贄はアメリカ人またはドイツ人、ドイツではポーランド人、ロシア人とどの国の人も決して自分たちの悪口、反省は言わず、必ず他国の悪口を言っては大笑いをし、場が盛り上がる。ジョークの内容も結構さまざまで、政治、習慣、歴史など知識がなければわからない高度なジョークも多い。

消防事情

南オランダのオス(Oss)消防局では、毎年6月末、訓練行事の中休みに入る前の恒例として、6台のポンプ車、2台のスノーケル車を運河に横付けし、放水合戦を行う。放水合戦に入る前に小隊ごとに分かれて、揚水早出し訓練操法大会を行い、局長以下幹部が審査に当たり、タイム順に表彰される。

操法の後、局長の警笛一声により、西側、東側に別れ、30分間の放水合戦が開始される。ルールは30分後に相手の陣地に隊員が多く踏み込んだチームが勝ちとなり、その晩に開かれるパーティでの飲み代が総てタダになるため、局長以下、幹部総てが自ら筒先を持ち、真剣になって戦っていた。私も刺し子とヘルメットをお借りして、参加したが、集中攻撃を浴びてしまい、相手の陣地には行ったのは、ほんの一瞬であった(しかし、その晩の飲み代は特別にタダにしてもらった。ラッキー!!)。30分後のサイレンで決着が付き、放水合戦は終了するが、お楽しみはまだまだ続く、合戦終了後は運河への落とし合いである。私の相手は局長であったが、50歳にもかかわらず結構力が強く、あっと言う間に運河へ落とされてしまった。

フル装備のため、たったの20m泳ぐのも大変だったが、運河にはちゃんとレスキューダイバーが待機しており、遊びといっても安全管理が行き届いていた。結局は全員が運河へ飛び込むのだが、必ず落とした相手は落とした本人が助けなければならず、局長はホースを使って、私を運河から引き上げてくれた。この放水合戦には職員の家族や友人、地域の住民も見学に訪れ、見学者はポンプ車内で濡れないように見学できる。スノーケル車の体験試乗もでき、予防広報のひとつにも役だっている。

署に帰ると皆でシャワーを浴び、署内のバーでパーティの始まりとなる。私が一番気に入ったのが、消火栓スタンドパイプのビアサーバーである。職員の手作りだが、地下タンクのビア樽から配管を立ち上げて作った本格的なサーバーである。その晩は明け方近くまで、飲み明かし、「朝日を拝んで帰ろう。」と意気込んでいたが、放水合戦の疲れから結局は、朝日を拝むことは出来なかった。

おわりに

消防職員は世界中どこに行っても人なつっこく、話が合う。オランダでの訓練後、資機材を収納していたとき、私が元勤務していた福岡市消防局でのさまざまな現場活動での思い出や救助訓練などの思い出が頭をめぐり、少しセンチメンタルになってしまった。

消防士は、どの国に行っても必ず友達になれる。話していると心の底から伝わってくる何かを感じる。みなさんのなかで、今年どこか海外に行く計画がある方はご連絡ください。ドイツ、オーストリア、チェコ、イギリス、フランス、ハンガリー、スペイン、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、スイス、ユーゴスラビア、アメリカ、カナダ、その他多数の国の無料で宿泊できる消防署を御紹介できます。

ただし、予約が必要。ちなみに私が行ったヨーロッパ12カ国2カ月半の視察研修費は信じられないかもしれませんが、総額20万円弱でした。宿泊費は総てただ、食事も職員の手作りのものをそれぞれの署で御馳走になり、結局は汽車賃と飲み代(40%)、フィルム現像料くらいのものでした。どうですか?今年こそ、国際化を耳にするだけでなく、あなた自身の体で国際観念を感じ、体験して見ませんか?興味のある方はご連絡下さい。