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ニューヨーク市消防局編
国際消防情報協会 企画調査員 神谷 早苗

歴史・習慣

ニューヨーク州は日本で言えば九州より少し広いほどの大きさである。九州をニューヨーク州に置き換えて例えると鹿児島の位置にブロードウェイ、摩天楼、世界貿易センター、エンパイアステートビルで知られるニューヨーク市が位置し、佐賀県の位置にナイアガラの滝が位置する。ニューヨーク市の大きな特徴は“超国際都市(多民族都市)”でアメリカのマルチカルチャー(複合文化)を代表する都市である。

私はアメリカに住んで3年になるが、つくづく感じることは、アメリカという国は世界中の夢追い人が集まって出来た国で、日本で言う“常識”というモノがまったく存在しない混沌とした国である。だからといって悪いと言うわけではない。それだけいろんな考え方を持っている人が日本以上に住んでいる国ということだ。そういう私も夢追い人のひとりであるが、夢を持ち続ける者達にとってはアメリカに来ればどのような夢でも実現する確率が高い。チャンスはそこらへんに転がり落ちている。しかし、夢を失い、やる気を失った者達への転落への道もきちんとそれなりに用意されている。不運にも麻薬やアルコール中毒の下り坂をいったん転がり落ち始めるとなかなか元に戻ることは出来ない。そうした者達が行き着く先は刑務所である。

アメリカの刑務所は娯楽施設が整っており居心地がいいように設備されているため、ニューヨーク州の収容者数は18万人、そのほか刑務所の空き部屋が無く自宅待機中の者が3万8千人、この自宅待機中の囚人は近じかニューヨーク州の予算削減のため収容できなくなり、ペンシルバニア州の私設刑務所に移動収容される予定である。

そのような事情からアメリカでは刑務所ビジネスが急成長しており、自慢できる事ではないと思うがニューヨーク株式1部上場の私設刑務所もある。もう何年も前から400兆円近くの赤字国家であるが、その第2の魚の目となっているのが福祉予算である。福祉予算と言っても内訳は何百とあるが、一番納得がいかないのは、刑務所に入る前から生活保護をもらっていた、囚人たちへの月500ドル前後の生活保護費支給である。

なぜ、罪を犯した者達に十分過ぎるほどの食い物と、ホテル並の娯楽施設を与え、おまけに500ドルも毎月与える必要があるのか?こうした囚人待遇の良いアメリカ全土の囚人の数は、2100万人にも達し、東京都の人口に手が届くほどの人間が、刑務所で自由気ままな囚人生活を送っているのである。これでは犯罪が減るはずがない。罪を償うべきして入る刑務所がどうかすると娑婆の生活よりも良い暮らしが出来る。ポーランドやソ連の刑務所を見習って欲しいと思う。刑務所はもっと悲惨で二度と戻らないと思わせるような場所ではないのか?わがまますぎるにも程がある。

おもしろいのはクリスマスやニューイヤーに、必ずテレビのレポーターが刑務所を尋ね囚人達にインタビューをする。囚人達は悲しい顔をし、「刑務所内での暮らしはまるで地獄だ」とか「生きている心地がしない」「俺の人生は終わった」「たった1度の過ちでどうのこうの」など、慈悲を求めるような言い訳ばかりを涙ながらに訴え掛ける。それを見ているお人好しの視聴者が、「かわいそうに」などと言って、“囚人生活者の生活向上”だとかわけのわからないことを看板に掲げてデモを行い、そこへまたテレビのレポーターが来てニュースになる。そして、刑務所の刑務官や責任者達が、社会から鬼のように批判され、なぜか悪者になってしまう。視聴者がマスコミに完全に踊らされている。

アメリカという国はどこかネジのゆるんだ国である。政府予算にしても近年の赤字予算で1995年12月時点で80万人の公務員が自宅待機要請、8万人がすでに解雇、さらに40万人が来年度中に解雇予定である。すべて公務員である。日本では信じられない出来事だと思う。

実際私の友人デレックも高速道路管制センターに勤めていて突然の解雇をされてしまったひとりであるが、ある日いつものように管理事務所へ出掛けると上司から「君今日から仕事無いから帰っていいよ。別に君が悪いことをしたわけじゃない。給料を支払う予算がないだけなんだ。」と告げられ、11年間も勤めたセンターをその日朝突然クビになった。もちろん彼ひとりではなく彼の他にも6人解雇になったわけだが、その落ち込みようと言ったら「信じられない。信じられない。」の繰り返しであった。

アメリカ全土で公務員の解雇予告は1991年から警告されてきたことだが、誰が自分に回ってくると信じよう。しかし、もう今ではもう珍しいことではなく、「やっぱりね」という感じである。予算カットは国立大学にも及び昨日まで通っていたクラスは閉鎖、理由は教授に払う金がないからである。

ほかに予算カットに伴い、国民にとって困ったのが、公共サービスの低下である。たとえば、ごみ処理場の予算カットでごみ回収車がいつものように回収に来ないため、ごみの山が町中に出来たところや、高速道路職員をカットしたため、雪かきをするスノウプラウ車を運転する者がおらず、通勤できなかったりと住民生活の隅々に影響を与えている。消防署の閉鎖も後を絶たない。いずれはドイツのように消防職員の解雇も次々に行われると心配されている。

消防事情について

海外派遣研修などでニューヨーク市消防局に行かれた方も多いと思うが、とにかくどこの出張署を訪れても車両、救助器具、ヘルメットや刺し子が使いこなされているというか、年季が入っているのに気付かれたと思う。確かに出動回数も多い。

特にニューヨーク市内のレスキュー・カンパニー・ワンは1当務あたりの出動回数が平均17件、月の平均出動回数が360件という忙しさで世界1忙しい救助隊だと自慢していたが確かにその通りだと思う。これでは個人装備を含むすべての装備が使いこなされるのはなるのはあっと言う間だと思ったが、レスキューカンパニー・ワンのグレッグ小隊長に聞いてみると予算要望がなかなか回ってこなくて、もう5年近くも個人装備を待っている隊員もいるそうである。そういう隊員は退職者の残していったお古を着て我慢しているそうだが、結構古い方が年季が入っていてかっこいいと思っている若い隊員も多く、新しいヘルメットや刺し子が届いてもわざと古いのを着ているらしい。

何年か前にバック・ドラフトという映画がシカゴで撮影され、その時に映画に出てくる消防隊員たちがジーパンを履いていたのを憶えている方も多いと思うが、あのジーパンは消防士専用に開発されたジーパンで普通のジーパンではないのを知っている人は少ないと思う。もともとは1972年にニューヨークの消防士によって、デザインされ、アメリカの80%のジーパンを占める、リーバイス社が最初に開発したと聞いたが、今ではいろんなメーカーから様々なデザインが改良され、販売されている。その名付けてファイアー・ジーンズの特徴は、なんといっても動きやすく、消火活動に適しており、ガラスや釘などの突起物から皮膚を守ってくれるのと、難燃性を施した生地が使ってある。日本の若い消防士が憧れそうなジーンズだが、もし日本のどこかの消防局が採用してこのファイアー・ジーンズを火災現場に履いていくと、たぶんマスコミからはやし立てられること間違いなしだと思うが良い方に転げるか、悪い方に転げるかはわからないので、どなたか試してみては如何だろうか?まず採用するところはなさそうだが、、、。

チームワークの収益活動

ニューヨーク市消防局に限らないが、アメリカのほとんど州の消防局が採用試験を有料制にして収入を得ている。どういうことかというと年に1回行われる採用試験の受験料を州によって受験費用が異なるが平均ひとりあたり25ドル〜35ドル徴収するのである。

ニューヨーク市消防局だけで毎年約4000人近く受験者が集まるのでたった1回の試験で約1000万円の収入になる。消防局も警備会社に負けずに生き残っていくにはどうにかして収入を得る道を築いて行かなくてはならないのである。

予防査察も事業所を回って消防設備調査員として調査料50ドルを課し、不備や整備不良があれば業者を紹介する方法をとっている。市郊外のボランティア消防局はというと町役場からの予算とは別に春と秋には「1等賞はピックアップトラックが当たります!」といった懸賞付きくじを1枚10ドルで発売している。ピックアップトラックは1台100万円程度のもので、1枚10ドルのくじを3000人が買うとすると300万円の収入となり差し引き200万の収入となる。

また、夏祭りでは消防署の裏の敷地にメリーゴーランドやジェットコースター、ゲームセンター、ミニカジノ、ビアガーデンを仮設し、週末3日で約500万円の収入がある。クリスマスには署内の体育館でバザーを兼ねたクリスマスパーティを開いて100万円近くの収入がある。そして90%以上の消防局がじぶんたちのTシャツやワッペンを来訪者に売ったりして少ないながらも収益を得ている。しかしどのアイデアも町民も楽しんで参加しているため、何の不服もなしに楽しんでは金を落としていく。

日本ではまあこういった興行収益活動は難しいと思うが出来ないことはないと思う。いつまでもお人好しで“無いモノをアル”と言って見栄を張っていては自分の首を絞めるだけである。無いときは無いときで、正直に作る努力をする必要があると思わされた。

人種差別問題、男女差別

冒頭にてアメリカという国そのものが超複雑国家であることは述べたが、その代表都市であるニューヨークの消防局には、さすが代表されるだけのことはあり、世界の先進国を含む約38カ国のさまざまな人種が働いている。

もちろん、東海岸ではアメリカ市民権を持っていなければ働くことは出来ないため、一応アメリカ人として働いているが、その各自の考え方の違いと行ったら並大抵のモノではない。

日本でも、ただ考え方が合わない上司や部下などが些細なトラブルを犯すことは見受けられるが、日本の場合は“常識”という大きなバリアにまだ囲まれているため、解決の糸口も見つけやすく周囲に波紋を与えることは余程のことが無い限り大げさになることは少ないと思うが、こちらの大きな問題は黒人差別やスパニッシュ系差別、フィリピン人系差別などの人種差別で、特に白人署長がいる消防署では、署長が黒人職員にちょっとした些細な注意をしただけで、働いている黒人全員がストライキをするなどの集団トラブルを引き起こす可能性が強く、非常にややこしい状態にあるらしい。

2年前の国際消防長会議でも、人種差別問題が大きく取り上げられていたが、中近東の宗教戦争と同様、人種差別は永遠に答えが出ない問題として大きく存在している。

たしかに、つい数十年前まで、黒人の方々は奴隷扱いされていたため、それに対する社会への大きな圧力と刺激は必要だと思うが、たとえば白人消防長協会が無いのに対し、黒人消防長協会が存在することや、黒人署長が白人署員を注意しても、白人職員のストライキなどは聞いたこともないが、その逆は多く、なぜか黒人職員の多くは、自分の失敗やミスを反省もせずに“差別問題”にすり替えてしまい自分の非を認めようとしないということが多いそうだ。

しかし、黒人職員のなかにも行き過ぎとも言える黒人差別廃止運動等に参加している友人の同じ黒人職員に対し、さらに傷口を広げるような行動はやめてもらいたいという考えを持っている職員もいた。

チームワークの重要性が大切な消防現場でそれらのゴタゴタを引きずっていては事故も多いはずである。事故と言えばニューヨーク市消防局の殉職者は平均毎月1人多いときには年間30人の殉職者を出したことがある。

殉職事故原因で多いのが出動途上のスピードの出しすぎによる交通事故と、火災現場における建物倒壊事故によるものが多いそうだ。アメリカでは緊急走行車の赤信号一時停止を指導しているところはほとんどなく、ノーブレーキで交差点の中に突っ込んでいくので事故が起こったときには大事故となる。

3年ほど前に出動途上の事故防止についての論文が職員の中から出ていたがその中でおもしろかったのは、「イタリア人系の職員は、サイレンを鳴らすと簡単に興奮しやすいため機関員に向いていない」「当務の日には出来るだけコーヒーを控えること。どうしても飲みたい職員はカフェインなしのコーヒーを飲むこと」「朝家を出るときに奥さんと喧嘩をしないこと」「きれいなお姉さんが歩いていても一瞬の目の保養は良いが、2秒以内は観察しないこと」など、なるほどなと思わせる事がおもしろおかしくたくさん書かれてあった。

さて、男女差別であるがニューヨークに関しては女性消防隊員の発足から約35年くらい経っているため、ほとんどと言って見受けられない。男性職員よりも体力の強い女性隊員もたくさんおり、私の知っている女性消防職員のジュリー・ワトソンさんは、身長183センチ、体重78キロ、ベンチプレス120kg、スクワット200kgが自己記録という大変体格の良い女性で、右腕の力こぶは私のより一回り大きく、アームレスリングで男性職員をたまに遊んでやるという余裕綽々の頼もしい女性消防隊員である。彼女に男女差別に聞いてみたところ、「女性が自分の弱さをカバーし、強くなれば署内での男女差別は起こらない」と語ってくれたが、強くて逞しい女性よりも、女性はやっぱりカワイイ方が良いと思った。

ニューヨーク市消防学校

ニューヨーク市消防学校はハドソン川の支流を埋め立てて作られたため、市郊外に位置し、どれだけ訓練で大声を張り上げようとも気にならない場所にある。

日本の消防職員で行かれた方も多いと思うが、とにかく敷地の広さと実践火災訓練施設が多いことには感心させられる。ニューヨーク市消防局では各出張所に定期的に、出動訓練指令を抜き打ち的に出して他隊との合同訓練を行っている。

おもしろいのは訓練後にミーティング(日本でいう定期会)が行われ、各隊への達し事項やタバコに関する健康管理についての講義や、署で作る晩飯のカロリーや動物脂肪の取りすぎなど、食事に関する講義などが行われ、大勢の消防士が集まった機会と時間を決して無駄にしないようスケジュールされている。私たちが訪れたとき、ニューヨーク市救急局のパラメディックの職員が来ており、現任教養として救急講習が行われていた。これは2年前からであるが、西海岸のシアトル市消防局を見習い、消防士全員にEMT-D(日本でいう救急2課程)を徐々に取らせ最終的には消防士全員が資格を取り、パラメディック隊員をも育てる計画である。

もう少し詳しい内情を消防学校長に聞いたところ、今までは救急局と消防局は別々に存在していたが、将来的に両者が合併し、日本のように両者が同一組織内で短時間で機能的に市民にサービスできる組織体制になる予定だそうである。

学校長は、日本の消防学校に視察研修に訪れたことがあり、そのとき消防体制の合理性とシステムの柔軟性など、たくさんのことを学びそれを持ち帰って、ニューヨーク市消防局に日本のアイデアを多く取り入れたそうである。

そういえば、日本国全体の消防組織体制および消防戦術、消防システムは、世界一であることを知らない日本の消防職員が多い。

ただし、消防団の消防技術においてはアメリカとは存在の意味が違うために簡単にどちらが良いとか悪いとか、遅れているとか進んでいるなど較べることは出来ないが、常備消防に関しては何をとっても世界の頂点に達していると思う。私は日本の消防士のみなさんに大きな自信を持って現場活動に励んでいただきたいと思う。

私設放送局

ニューヨーク消防学校のもう一つの特色は放送局を持っていることである。スタッフはすべて職員で、ちゃんとスポンサーからコマーシャル料をもらって番組を放送している。放送内容も予防広報や一般家庭における消防計画の作り方、消火器の使い方、911通報訓練の方法などがおもしろおかしく紹介されている。番組のほとんどは小学校の防災教育時間に紹介されたり、老人施設などで良く見られているそうだが、それにしてもよくタレント性のある職員が揃ったものだと感心させられた。

火災原因調査犬

ニューヨーク消防学校には、火災原因調査犬の訓練施設もある。ここで火災原因調査犬について簡単に御紹介するが、基本的な犬の訓練、すなわち“普通の犬”から、消防の現場で働ける犬になるための訓練はバージニア州のサーチ・アンド・レスキュー協会で16週間行われ、その間毎日その犬の担当職員と寝食を共にし、現場に派遣されるようになってからも犬の担当職員とともに居住し、家の中で飼われているというか待機することになる。

もちろん犬に対しての給料も出ており、この給料は飼い主が勝手に使うことが許されず、ドックフードや、定期健康診断費用など必要なときだけに使われる。犬は別にバーに酒を飲みにも行かず、ギャンブルをすることもないので、毎月たくさんの金額を貯金をしている。どうかすると犬の方が主人よりも金持ちだったりするらしい。

さて、このお金持ちエリート犬の臭覚は人間の3000倍と言われ臭覚は鋭いが、特定の薬品群を憶えてもらうのに時間が掛かるらしい。

臭いのある薬品などは数え切れないほどあり、その内から火災の発生する可能性のある薬品を選択し、犬に憶えてもらうのだが、犬の方も刺激臭の強い薬品を臭わされるのでは、たまったものではない。火災現場では出火原因調査をする火元が消火後には必ず水びだしとなってすでに希釈された状態となっているため、実際の臭気判定訓練では薬品によって希釈倍数は異なるが、犬の体に影響のない状態まで希釈し訓練を行っている。

消防現場活動以外では、小学校の火災予防広報活動などにも活躍し、生徒の前でガソリンの臭いのする布を隠してある箱を当てたり、4つの同じ臭いのするタオルを2枚づつの計8枚をバラバラに並べておき、そのペアーを揃えさせるなどの芸をして子供たちを喜ばせている。

消防職員の復職について

基本的には消防職員の復職は認められおらず、復職をするときには消防長への届け出と承認が必要であるが、ほとんどの職員が届け出なしに復職を持っている。タクシーの運転手もいれば大工、グラフィック・デザイナー、レストランのシェフ、ウエィター、ビルの窓拭き、救急病院のエマージェンシールームの手伝い、精肉業など挙げればキリがない。消防隊員は信用があり頭も良く、力もあり、つぎからつぎに仕事をこなしていくためどの会社からも人気があるそうだ。

アメリカではパチンコ屋もなく、カジノの認められているコネチカット州とラスベガスのあるネバダ州以外ではギャンブルをするところも少ない。日本では当務明けの9時になるとその日に打つパチンコ台の選択をし、10時の開店と同時に駆け込み、閉店の10時まで打つ職員も珍しくはない。

そういう私も以前はパチンコ三昧をしていたこともある。結局は100万円くらいは損をしている。アメリカでは身近なギャンブル場がないため、暇を持て余している職員が多く、その暇つぶしにどうせ同じ時間を潰すなら少しでも金を稼いだ方がましだという職員が多い。どちらがよいかはわからないが、日本で消防職員の復職を解禁したところで、果たして何人の人がパチンコから足を洗って非番の日に働くことが出来るだろう。

おわりに

ニューヨーク市消防局は世界で最も忙しい消防局と言われているが、同時に消防士にとって最も危険度の高い消防現場を持った消防局だとも言える。

マンハッタンのビル街は表からの見た目は新しいが、実は何度も改装が施されたレンガ作りの100年前からの建物が何千とある。建物崩壊による負傷や殉職者が多いのはこのためである。

消防環境の難易度はそればかりではなく、今年は40年ぶりの大雪で都市機能閉鎖状態にある。東京が突然の大雪におそわれ都市機能が閉鎖するとどうなるであろう。考えるだけでも恐ろしくなる。近年異常気象が相次ぎ自然災害が多発しているが、一説によると人類最後の核兵器と呼ばれる“超核兵器”実験の仕業ではないかと言う噂がある。

残念ながら具体的な内容については軍事機密として明らかにされなかったが、1975年に旧ソ連のブレジネフ書記長が発表したもので、軍事評論家の間では環境破壊兵器だろうとして恐れられている。

その兵器技術は消防にも活かされておりロシアではすでに人工降雨による山林火災の消火活動をやっている。ベトナム戦争では雨期を人工的に遅らせてお天気続きにし、豪雨を利用して跳梁するゲリラの動きを抑える技術も実行された。このような技術を利用して海流を変えたり、南北両極の氷を溶かしたり、気温を変えたり、地球物理的な操作で敵国の生存環境を破壊することは現在の科学技術の水準をもってすれば必ずしも困難ではないといわれている。

しかし、地球全体のシステムのバランスを考えると敵国の自然環境を狂わせることは自国への影響も十分にあるため、今実験段階中にあるそうだ。あまり恐ろしくて信じたくもないが、ここ数年の超異常気象や大規模自然災害を考えると信じられないでもない。しかし、いつ起こるかもわからないことを毎日心配しているわけにもいかない。大乗仏教にもとずく仏教心のない人間達が考えることはわがままで困ったものである。